国内経済・投資
- 経済ニュース : モロッコ経済日誌 ( 2007 年 1月~ 2016 年12月)
- モロッコ経済情勢報告(2014年版)
- モロッコ経済情勢報告(2013年版)
- モロッコ経済情勢報告(2012年版)
- モロッコ経済情勢報告(2011年版)
- モロッコ経済情勢報告(2010年版)
- モロッコ経済情勢報告(2009年版)
近年の動向
●貿易・投資
- FTAを積極的に締結(対EU、米国、トルコ、エジプト、チュニジア、ヨルダン、メルコスール諸国等)・EUからのモロッコ向け輸出は2012年までに関税を段階的に撤廃。モロッコからのEU向け輸出は工業製品の関税は撤廃。農水産品および加工食品は関税率引き下げ・輸出量交渉中。
- 2008年まで貿易額は順調に拡大(ただし、貿易赤字も拡大)していたが、2009年は世界経済危機の影響で減少。2010年より回復傾向。
●インフラ整備
- 運輸、物流のハブ拠点となることを目指し、インフラ整備を精力的に実施。
- 大型港の整備を実施中:第1タンジェ地中海港(貨物取り扱い規模300万TEU)は2007年に開港(50TEU拡張工事中)。第2タンジェ地中海港(規模500万TEU)は2015年開港予定。
- 西ナドール地中海港の開発(総面積3850ヘクタール級)が予定されており、商工業分野のフリーゾーン850ヘクタールの整備も図る。工事は2010年に開始し2015年にフェーズ1工事は終了。工事全体は2020年から2025年に終了見込み。
- カサブランカ-タンジェ間に高速鉄道LGV(Ligne à Grande Vitesse)を敷設予定。2011年工事開始で、2015年末に完成予定。
●鉱業
- リン鉱石公社(OCP : Office Chérifien des Phosphates)は、ジョルフ・ラスファー(Jorf Lasfar)開発プロジェクト(港湾整備、外資によるリン酸肥料工場の建設)を進めており、実現すれば世界最大規模のリン酸肥料製造拠点となる。2015年完成見込。
●エネルギー
- 2009年11月、太陽エネルギー発電に関するプロジェクトを発表。700億ディルハム(90億米ドル)を費やし、2019年における太陽エネルギー利用の発電容量を2000MWに拡大する。2015年には一部のサイト(ワルザザート)を稼働する予定。
- 2010年6月、風力発電に関するプロジェクトを発表。315億ディルハム(35億米ドル)を費やし、2020年における風力発電の発電容量を現在の280MWから2000MWにまで拡大する。
- 2020年における発電容量のうち、再生可能エネルギーが占める割合は42%(うち太陽光14%、風力14%、水力14%)とする計画。
●観光
- モハメッド6世国王は、2010年の外国観光客数1千万人を目標とする「Vision 2010」を発表(2001年)。2011年11月,2020年に向けた「Vision2020」を発表。
- 外国からの観光客数は順調に増加し、2010年における観光客数は928万人。
●税務・財政