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モロッコにおける安全対策

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平成28年の邦人犯罪被害事例

在モロッコ日本国大使館領事部
 

昨年の12月中に大使館に報告のあった邦人の犯罪被害の件数はで,平成28年での合計は,12月31日現在,10件となっています

12月までの被害届分析表は、こちら

 

大使館からのコメント!


◎「単独」・「人気(ひとけ)のないところ」
この2つが最近の被害のキーとなっています。とは言え,複数であっても,人気がないところや,夜間の外出は極力避けるようにしてください。
◎日本人は目立ちます。

 モロッコでは東洋人と遭遇する機会は多くありません。それ故に日本人は目立つ存在です。また日本人は「裕福で警戒心が希薄である」とも思われています。犯罪の標的にされやすいことを自覚し,犯罪者に隙を見せない行動をとることに努めてください。
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犯罪事例

日時:

場所:

被害手口:

被害者:

概要:

 

大使館からのコメント:

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犯罪事例

日時:11月6日(日)午後8時00分頃

場所:カサブランカ

被害手口:置引き

被害者:20代男性

概要:

 6日,午後8時頃,被害者がカサブランカ市内でプチ・タクシーの後部座席に乗車していたところ,モロッコ人男性と思われる者が被害者の隣に乗車してきた。被害者より先に同人は降車し,その後被害者も目的地に到着したため,降車しようとしたところ,パスポートやカメラ等が入ったカバンが無くなっていることに気がついた。カバンはベルト等で密着させてはいなかった。そのため,相乗りしてきた男性が降車する際,盗んだ可能性が高いと思われる。

大使館からのコメント:

 当地では日本人は非常に目立つ上に裕福だと考えられています。タクシー,バスや電車等公共交通機関を利用する際は,自分の荷物は決して身体から離すことのないよう紐やベルト等で密着させるとともに,常に周囲を警戒し隙を与えることのないよう気をつけてください。

日時:10月1日(土)午後5時00分頃

場所:マラケシュ イナラ地区

被害手口:強盗(ひったくり)

被害者:30代女性

概要:

 1日(土)午後5時頃、被害者と夫の2名でマラケシュ・フナ広場の観光を終え,郊外のイナラ地区にある友人宅へ路線バスを利用して最寄りのバス停まで移動し,そのバス停から友人宅までの道のりを歩いているときに,前方から来た10代らしき少年1人が乗ったモーターバイクが被害者の横を通り過ぎる際に肩掛けのポシェットをひったくった。少し前方を歩いていた夫がすぐにそのバイクを追いかけたものの,犯人を見失った。ポシェットの中には,夫婦2名の旅券と被害者の携帯電話が入っていた。幸い,被害者には怪我はなかった。事案発生後,直ちに友人宅に助けを求め,最寄りの警察署へ同行してもらい,盗難証明を発行してもらった。

大使館からのコメント:

 日本人は非常に目立ちます。通りを徒歩で移動する際には,周囲を十分に警戒するとともに,カバン等を保持する際は車道側には持たない等,隙を与えることのないよう気をつけてください。また,人通りの少ない通りはできる限り利用を避けるよう心がけてください。

日時:7月14日(木)午前1時30分

場所:ラバト アグダル地区

被害手口:強盗

被害者:30代女性及び40代男性

概要:

 7月14日(火)午前1時30分頃,アグダル地区のレストランで食事を終えた後,ウカイメデン通り(Rue Jabal Oukaïmeden)を歩いていた際,突然後ろから被害者女性の肩掛けハンドバッグが引ったくられそうになった。しかし,被害者女性がハンドバッグをしっかり保持していたことから,すぐに奪われることなくバッグの取り合いとなったところ,被害者男性が犯人を追い払おうとした。その際に,犯人は所持していたナイフで被害者男性の右手のひらを切りつけ,負傷させた。また,被害者女性も取り合いとなった際に,同ナイフにより右手小指を負傷した。その後,犯人はバッグの強奪を諦め,近くに停車していた黒色のセダンに乗り込み,逃走した(助手席及び運転席にも同乗者がいた)。犯行現場には人通りがあったため,騒ぎを見つけた通行人がすぐに警察に通報した。なお,警察からの連絡によれば,同じ犯人と思われる集団が,同日未明に別の場所で別の女性を襲っていた。

大使館からのコメント:

当地では日本人は非常に目立ちます。人通りがある場所においても深夜の行動は可能な限り避けていただくとともに,歩行中は時々後ろを振り返って周囲を警戒する等,隙を与えないようよろしくお願いします。

日時:7月12日(火)午後7時00分頃

場所:ラバト ハイリヤド地区

被害手口:詐欺(未遂)

被害者:30代女性

概要:
 7月12日(火)午後7時頃,配偶者から帰宅を知らせる電話を受け,その10分後に呼び鈴が鳴ったため,配偶者だと思いドアをあけたところ,配偶者ではなく,水道の修理業者と名乗る人物がドアの前にいた。同人は,「下の階の住人の水漏れ対策を確認していたが,その原因がお宅の家にある模様なので,確認させて欲しい」と自宅に入り,3か所のトイレを素早く確認した。その際トイレ後方部分をさわり,濡れている手を見せ,「水漏れがある」と主張した上で,修理費用として120ディルハムを要求した。これに対し,被害者は「家主と管理者に一旦伝えてからにしたい」と申し出たところ,「それでは,明日再び来る」と言い残し,その場を立ち去った。直後に配偶者が帰宅し,下の階の住人に事実を確認したところ,水漏れの問題は事実無根である事が確認され,詐欺未遂である事が判明した。

 被害者は自宅の呼び鈴が鳴った際,配偶者と思い込み,注意を払わなかったため,自宅に侵入されたが,幸いにも何も被害はなく,翌日になっても当該人物は姿は見せなかった。

大使館からのコメント:

 以前も大家の依頼でガラスの修理に来たという訪問詐欺被害が発生しました。今回も加害者は架空の修理について説明した後に,被害者宅に侵入しております。しかし,今回はすぐにお金を渡すことなく,家主と管理者に伝えたいと述べたため,未遂で終わったと考えられます。訪問詐欺が疑われ,金銭が関わる場合には,配偶者,勤務先の同僚及び住居の管理者等信頼できる方に相談するなど,連絡を取り合い事実関係を確認していただき,安易にお金を振り込んだり,渡したりすることのないよう注意してください。

日時:7月10日(日)時間不明

場所:フェズ

被害手口:詐欺

被害者:30代女性

概要:
7月10日(日),フェズにて20代モロッコ人男性と滞在していた際に,知らない間に財布から銀行のカードを抜き取られ,8000ディルハム引き落とされていた。同カードは使用された後に戻されていたため,直ちに被害に気付くことはなかったが,8000ディルハムが口座から引き落とされたことを知らせるメールが届いたため,被害が発覚した。この人物とは以前から交際があり,事ある毎に何かと理由をつけて金銭を要求してきた。被害者が金銭を渡す際に絶対に返却するよう説得しても「僕を信用できないのか」等あらゆる言い訳を言いつつ,更に問い詰めると激高し,被害者を恐怖に陥れ感情を支配しようとして,被害者に金銭を返却することはなかった。また,金銭の要求に関しては,同人のみならず同人の母親や友人も関わっていた可能性があり,組織ぐるみの詐欺を実行していた可能性もある。

大使館からのコメント:

 初めは「友達になろう」「私は日本が好きだ」などと親切に接してきて,徐々に詐欺やセクハラ行為へとエスカレートしていく日本人女性観光客を狙った犯罪が頻発しています。親しげに声を掛けてくるモロッコ人男性には特に警戒し,安易に信用することのないように気をつけてください。また,危険を察知した際は,大声を出す等周囲の注意を引く,早めに警察に通報する等,身の安全の確保に心掛けてください。現在はfacebookやcouchsurfing等,インターネットやSNSを利用することにより,簡単に世界中の人とコミュニケーションを取ることが可能です。しかし,これらのネットワークを利用する際は,安易に他人を信用することなく,たとえモロッコ以外で問題なく利用してきた場合においても警戒を解くことのないようよろしくお願いします。

日時:6月26日(月)14時00分頃

場所:カサブランカ ハッブース街付近

被害手口:ひったくり

被害者:30代女性

概要:
カサブランカのハッブース街付近を友人1人と共に散策していたところ,突如後ろから所持していたカバンを強引に引っ張られ盗まれた。直ちに大声で叫び,周囲から駆けつけた何人かの者が犯人を追いかけたものの,犯人は逃走していった。カバンは,肩からたすき掛けで保持しており,ひったくり等に対し用心はしていたが,犯人の力が非常に強かったため,盗まれてしまった。また,人通りの多い通りから,やや少ない通りに入った直後に被害に遭ったことから,当初から標的にされていた可能性がある。カバンには旅券及び財布等の貴重品を入れていた。

 その後,翌日の27日(月)になって,当該犯人を確保した旨カサブランカ警察から連絡が入ったため,警察に赴いたところ,現金は既に使われていたものの,旅券等の他の貴重品は無事であった。

大使館からのコメント:

 日本人は当地では大変目立つ上に裕福だと考えられています。ひったくりの犯罪を行う者は,標的を絞り,好機を狙っています。そのため,カバンを保持する際は,周囲を充分に警戒し,隙を与えることのないよう気をつけてください。また,人通りの少ない道路はできる限り通ることのないよう心がけてください。今回は犯人が捕まり,現金以外の盗難品が手元に戻ったものの,当地ではこのようなケースは非常に稀です。

日時:5月30日(月)午前8時00分頃

場所:カサブランカ~ラバトの電車車内

被害手口:置き引き

被害者:男性(20代)単独

概要:
カサブランカからラバトに向かう電車の車内でバックパックを座席に置いていた。ラバト駅到着後にバックパックを確認したところ,バックパックに入れていた旅券が見つからなかった。しばらくバックパックから目を離していたため,降車時の慌ただしい人の流れの中で盗まれたと考えられる。

大使館からのコメント:

 観光客の中でも日本人は目立ちます。電車やバス等の公共交通機関を利用する際には,周囲への警戒を怠らないようにしてください。特に,貴重品については,肌身離さぬよう気をつけるとともに,分散させる等の防護策を取ってください。

日時:4月30日(土) 18時00分頃

場所:タンジェ

被害手口:強盗

被害者:30代男性

概要:
タンジェ駅から宿泊先のホテルに向かって徒歩で戻ろうとしていたところ,二人組の男が乗るバイクが背後から全速力で歩道を走行して,後ろから肩掛けのハンドバックを強奪された。ハンドバックには,眼鏡,ガイドブック,ヘッドホン,携帯バッテリー,文房具等を入れていた。盗難リスクを考慮し,貴重品は前ポケットに入れていたため,現金,カード,パスポート等の貴重品は盗まれずに済んだ。また,怪我もなかった。

大使館からのコメント:
モロッコ各地において、ひったくりや強盗の邦人被害が発生しています。観光客の中でも日本人は大変目立ちます。人通りの少ない通りは目的地への近道であっても歩かない、歩行中は時々後ろを振り返って警戒する、貴重品は分散させる等の防護策をとってください。

日時:4月3日(日)12時頃

場所:ラバト

被害手口:窃盗(スキミング)

被害者:40代男性

概要:
自宅近くのATMから現金を引き出そうとしたところ,カードが使用不可能となっていた。不審に思い,銀行に問い合わせたところ,第三国で多額の現金が引き下ろされているということであった。更に調査を進めたところ,アラブ首長国連邦のドバイにて,何者かが約50万円相当の現金を引き出しており,その後はインドにて何度も利用しようとした形跡が残っていることが判明した。当地に来る以前には,そのような被害には遭っていないため,当地のATMを利用した際,被害者の知らない間に何者かが暗証番号を盗み見て,被害に遭ったと考えられる。

大使館からのコメント:
日本人は当地では大変目立つ上に裕福だと考えられています。市中のATMで現金を引き出す際は,周囲を充分に警戒し,暗証番号を盗み見られることのないよう気をつけてください。また可能であれば,同様の被害にあったとしても,被害を最小限にとどめるために,カードにおける引き出し限度額を少なくしておく等の処置を心掛けてください。

日時:3月6日(日)15時~16時

場所:メルズーガ~フェズのバス車内

被害手口:置き引き

被害者:男性(20代)単独

概要:
メルズーガからフェズに向かうバスの車内でカメラ等の入ったカバンを座席に置いて寝ていた。フェズ駅到着時に,バスに乗っていた他の客に起こされて慌てて降車した。降車した後にカバンを持っていないことに気付き座席に取りに戻ったところ,カバンは既に盗まれており無かった。バス車内での就寝時または,降車時の慌ただしい人の流れの中で盗まれたと考えられる。

大使館からのコメント:
観光客の中でも日本人は目立ちます。旅の疲れにより眠気を催したとしても,周囲への警戒を怠らず,特に貴重品については肌身離さぬよう気をつけるとともに分散させる等の防護策を取ってください。

平成28年12月の被害届分析表

○ 被害手口 12月 累計
強盗 0 2
ひったくり 0 3
スリ 0 0
置引き 0 3
侵入盗(空き巣等) 0 0
詐欺 0 2
その他の手口 0 0
合計 0 10
○ 発生場所 12月 累計
路上 0 4
電車・バス・車等 0 3
メディナ 0 0
駅・空港等 0 0
ホテル 0 0
レストラン 0 0
その他の場所・不明 0 3
合計 0 10
○ 事件発生時間帯 12月 累計
 0時台~5時台 0 1
 6時台~9時台 0 1
10時台~13時台 0 1
14時台~17時台 0 3
18時台~21時台 0 3
22時台~23時台 0 0
不明 0 1
合計 0 10
○ 性別区分 12月 累計
男性 0 6
女性 0 5
合計(被害者数) 0 11
○ 平日・休日の別 12月 累計
平日(月~金) 0 3
土日・祝祭日 0 6
不明 0 1
合計 0 10
○ 事件発生曜日 12月 累計
月曜日 0 1
火曜日 0 1
水曜日 0 0
木曜日 0 1
金曜日 0 0
土曜日 0 2
日曜日 0 5
不明 0 0
合計 0 10
○ 年代

12月

累計
20歳未満 0 0
20代 0 2
30代 0 7
40代 0 2
50代 0 0
60代 0 0
70代以上 0 0
不明 0 0
合計(被害者数) 0 11

○ 月別発生件数(平成28年)

平成28年 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 合計
10