ジフテリアの集団発生について

令和8年10月22日
 モロッコの複数地域でジフテリアの集団発生が報告されています。モロッコ滞在中の方は、ご自身・ご家族の予防接種歴をご確認ください。
 
1 ジフテリアとは
 毒素を産生する細菌の感染症で、主に咳やくしゃみを介して広がります。感染すると通常2~5日(最長10日)で、喉の痛み、発熱、首のリンパ節の腫れ、だるさなどの症状が現れます。重症になると呼吸や飲み込みが難しくなり、心臓や神経に障害を起こすこともあります。発症・重症化の予防にはワクチン接種が非常に重要です。
 
2 発生状況
 9月28日、モロッコ保健省は、スース・マッサ(Souss-Massa)地域圏のアガディール・イダウタナン(Agadir Ida Outanane)県とシュトゥカ・アイト・バハ(Chtouka-Ait Baha)県で、2つの家族内でのジフテリアの集団発生を発表しました。また、報道によると、感染はカサブランカ・セタット(Casablanca-Settat)地域圏とスース・マッサ(Souss-Massa)地域圏に集中しており、全国で15人の感染が検査で確認されたと報道されています。
 
3 予防接種歴をご確認ください
 現時点で、広範な感染の拡大が見込まれる状況ではありませんが、この機会に、母子手帳や予防接種記録などでジフテリアを含むワクチンの接種歴をご確認ください。
 本邦の定期予防接種では通常11-12歳頃に接種する二種混合(DT:ジフテリア・破傷風)が最後の接種機会になり、最終接種から10年以上経過している方は追加接種が必要になります。渡航前に二種混合や三種混合(Tdap:ジフテリア・百日咳・破傷風)などの形で追加接種をされていない場合は、免疫が不十分な可能性があります。
 11歳未満のお子さんは4ヶ月までの3回、1歳の1回の接種が完了しているかをご確認ください。
 モロッコでは通常、二種・三種混合ワクチンが手に入ります。
 
4 疑わしい症状があるときは早めの受信をご検討ください
 喉の痛みや声のかすれ、発熱に首の腫れを伴う場合は、早めに医療機関へご相談ください。また同居家族や同僚に患者が出た場合は症状がなくても医療機関へご相談ください。日本では通常ジフテリア感染はみられないため、帰国後に疑わしい症状がみられた場合は、受診の際に必ずモロッコ滞在歴をお伝えいただくようお願いします。
 
問合せ先
在モロッコ日本国大使館領事部
TEL: +212-(0)537-63-1785
E-mail: consulaire@rb.mofa.go.jp