令和5年度補正予算「モロッコの地震に対するレジリエンス強化」(UNESCO)引渡式典
5月27日(火)シシャウア県にて、中田大使は令和5年度補正予算案件「モロッコの地震に対するレジリエンス強化」(UNESCO:国連教育科学機関経由、支援額894,078米ドル)の機材引渡式典に出席しました。本プロジェクトは2023年にアル・ハウズ地方において発生した地震被害への対応として実施され、地震のモニタリングに必要な機材等の整備、及びモロッコの政府・地方自治体関係者やコミュニティーに対する研修を通じた地震対応能力強化等の支援が行われました。
今般の式典の機会に、中田大使はエル・ゲラブ・シシャウア県知事を表敬し、2023年の地震被害への対応に尽力してきたモロッコ政府及び被災地当局の努力に対し、深い敬意を表明しました。続いて、同県内に位置するアブ・アッバース・セブティ・ダムにおいて、本プロジェクトで整備された地震計が設置される観測施設の引渡式典に出席しました。
中田大使はプロジェクトの成果に対する祝意を示すと共に、東日本大震災や能登半島地震等の大規模震災を経験してきた日本の知見を共有し、モロッコの地震対策能力強化に貢献できることを光栄に思うと述べました。また、2023年のアル・ハウズ地震被害対応に係る日本の継続的な支援として、震災発生直後に実施した国際赤十字赤新月社連盟(IFRC)経由の緊急人道支援(2百万米ドル)、今般開始された国連開発計画(UNDP)経由の震災後のがれき処理能力強化支援(30万米ドル)も実施されており、これらが本プロジェクトとの相乗効果によりモロッコの震災対応能力に継続的かつ総合的に貢献していくことへの期待を述べました。