大使挨拶

在モロッコ日本国大使館のホームページへようこそ。
 
皆様、初めまして。
令和7年3月9日にラバトに着任しました、駐モロッコ日本国大使の中田昌宏です。
 
日本では、モロッコといえば、イングリッド・バーグマン主演の「カサブランカ」やマレーネ・ディートリヒ主演の「モロッコ」といった往年の名画を思い浮かべる方も多いと思いますが、当国は、マラケシュやフェズ等多数の世界遺産を含む多様な観光資源を持つ美しい国としても有名です。また、2022年FIFAワールドカップ・カタール大会でベスト4に進み、2024年パリ・オリンピックでは銅メダルを獲得するなど、アフリカ随一のサッカー強豪国としても知られるようになりました。近年は、欧州・中東、アフリカを結ぶゲートウェイとして経済成長もめざましく、経済特区の整備や、日本との投資協定や租税条約等を含む安定した投資環境を背景として、日本企業進出数も70余り、アフリカで第3位の地位を占めるに至っています。このように、モロッコは、歴史、文化、経済、スポーツ等、多様な魅力に溢れる国であり、私にとって、駐モロッコ日本国大使を拝命したことは、この上ない喜びであり、大変光栄に思っています。
 
これまで、日本とモロッコは、ともに長い歴史を持つ皇室と王室の間の親密な交流を基礎としつつ、緊密な友好関係を築いてきました。日本は、モロッコの開発を支えるために、水産、水資源、教育、保健等様々な分野で資金協力や技術協力を実施してきており、過去、モロッコに派遣されたJICAボランティアも1，211名に上ります。また、モロッコでも、アニメや漫画などのポップ・カルチャーは、近年大変な人気を博しており、それをきっかけとして茶道や武道といった日本の伝統文化や日本語に関心を持つ層も着実に増えています。大使館としては、高まりつつある日本への関心に応え、また、当地で少しでも日本のファンが増えるよう、日本の諸事情や日本文化の紹介・発信に努めていきたいと思います。
 
令和8年は、日本が独立直後のモロッコとの間で外交関係を樹立して以来、70周年という記念すべき年に当たります。それを機会として、日本とモロッコの関係がますます発展していくことを心から願っており、大使館としても、そのためにしっかり取り組んでいきます。また、今日のような良好な二国間関係があるのも、在留邦人の皆様や当国に進出いただいている日本企業のおかげであり、大使館として、在留邦人の皆様の皆様が安心して生活することができるようしっかり取り組むとともに、日本企業がその活躍の範囲をさらに広げていけるよう全力で支援していきたいと考えておりますので、どうかご協力・ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。